MOJO@品川プリンスクラブeX

観てきました。
f:id:tmys_69_rik:20170625213530j:image

舞台を知ったきっかけはTAKAHIRO氏。木村了さんとか波岡一喜さんとかが出るというのでそれも気になり、当日引換券を入手して入りました。

会場は初めての場所。座席は1階ベンチシート。普通の座席より高い位置だったので見やすかった。椅子もふかふか。ただ一部スクリーンが見えづらくなるときはあり。

内容については事前知識ほぼなしで臨みましたが、休憩時間にそこまでのあらすじを検索して整理したって感じです。

 

以下、雑感。ネタバレというかキャラクターへの感想等も含みつつ。ノー先入観にしたい方はご注意をば。

トーリーの咀嚼とかはほぼできていないので、1回見たままのあーだこーだです。

 

 

とにかくあせる。

会話劇だしテンポが早くていまどこで何の話をしてるかっていうのを数テンポ遅れてやっと理解するみたいなとこある。あの世界の人たちのあせり方が伝わってくる。

ただその中でベイビーがひたすら別の世界にいる人みたい。厳密なセリフは忘れたけど、とにかく共感することができないみたいふうなことを言ってて、そういう意味ではサイコパスの一種に近いのかもしれない。最後までベイビーの本当の感情がわからなかったんだけど、ベイビーが話した昔話、それはきっかけというより、その時点で彼はもうそうだったのかも。

そういうとこで感情爆発のバランスを取ってるのがシドニースイーツスキニーって感じなのかな。シルバージョニーとベイビーがもっとやり合う話かなとオープニングで思ったけどそういうのではなかった。ミッキーは雑多な会話劇において客席側もといわたしに一番近い感覚で参加していたように見えた。

(というのは、わたしが個人的に人の話が終わらないうちに次の人が話し始めて入り乱れる、みたいなのが普段から苦手なので、とりあえず黙れ話を聞け!みたいなのを思ったときにミッキーがそういうことを言った、的なところ)

 

 

役者さんとしてはやっぱり圧があるのは波岡一喜さん、不機嫌な顔をしてうろついてるのとかここぞというところで鋭い声を出してるのとか。後半はミッキーの感情がぐわんぐわんに動くから一層場面が動くって感じがした。

尾上寛之さんがギャグパート強過ぎてあの人がまくし立てるたびにある意味構えてしまう。笑

味方良介さんのスキニーがまああああああ近くにいたらきついなぁ!みたいなキャラで、それだけに混乱を増長させる要因になってた感がある、シドニーとは別の方向からのパニックの代表みたいなとこを感じた。

木村了さんのスイーツはシドニーと一緒に大騒ぎしているところからして冷静に見えてそうでもないのだろうけど、シドニースイーツスキニーの中なら一番冷静な方なように見える。あの3人+ミッキーのどれかに観客は気持ちを寄せることができるのかも。

シルバージョニーの横田龍儀さんはどこで出るんだろうかと思ったらそういう感じかー!みたいな。あのキャラクターの使い方が意外だったというか予想と違ってた。シルバージョニーもベイビーとは違う意味で別世界の人だったのかもしれない。
TAKAHIRO氏に関しては堂々とした感じがさすがというところで、他に比べてタッパが全然違うこともあって存在感は強かった。ときどき漏らす高い笑い声(レッレの冒頭で雅貴が笑うときみたいな声)が怖いと思ったのは、それがベイビーだからかもしれない。どこにも属していないような飄々とした感じが表情と声に表れていて、そういうところでもベイビーが別世界にいる人のように思えたのかも。演技力等々についてわたしはまだそこまで判断つけられないけど、ベイビーのそういう雰囲気を出すのには合ってたような気がする。

 

もう一段回話があるかと構えていたらそこでおしまいだったので、おっと……となったり、普段あまり見ないものを見たので、テンポ感についていくのに必死になったりもしたけど、密な空気感の中で面白く観られました。2時間45分(休憩20分)があっという間だった。

大筋を理解してから観たらまた別の見え方ができるかな。

あ、自分の席からだとベイビーとミッキーの対峙シーンがきれいに見えて、そこんとこが視覚的にはとてもよかった。

 

お疲れさまでしたー。